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  • クリスマスに読む本、贈る本

    それは、やっぱりきれいで、楽しくて、ワクワクできるものがいい。受け取る余地がたっぷりあって、あれこれ想像できたり、思いをぱんぱんにふくらませられたりできるものがいい。だってクリスマスですから。

    移動本屋さん「BOOK TRUCK」の三田修平さんにお願いして「これぞ」というものを、3冊選んでいただきました。

    圧倒的なかわいさ

    「Ho, Ho, Ho!」Andy Warhol

    まず最初はこれ。
    アンディ・ウォーホルによる、クリスマスにちなんだ作品を集めた小さな画集です。
    「ウォーホルといえば、いわゆるシルクスクリーンが有名ですが、初期に商業デザイナーをしていた頃はドローイングが多くて。しかも線が途切れていたり、変わった描き方をしているんですけど、やっぱり圧倒的にかわいいですよね。めちゃくちゃ売れっ子だったみたいで、納得です」

    またウォーホル自身による英語のメッセージもちりばめられ、言葉と絵の関係性も、想像力が湧いてきます。
    「いろんな意味でのワクワク感があるので、それこそ贈りものにもいいですし、飾っておいてもめちゃかわいい。わりと、どんな人にも受け入れてもらいやすいのかなと思います」

    まるちゃんのような皮肉っぽさ

    「わーいクリスマスだ」チャールズ・M. シュルツ (著),さくら ももこ (翻訳)

    画集に続いて出してくれたのは、絵本。
    「スヌーピーブックス」というシリーズの一冊。ピーナッツのたくさんのストーリーの中から、誕生日や恋の悩みなど、いろんなテーマで抽出し、再編集したアンソロジー。これはもちろん、クリスマスにちなんだお話を集めています。

    「今、一般的には谷川俊太郎さんの訳のものが買えるんですけど、この本は、今年亡くなられたさくらももこさんが翻訳をしている、ちょっと貴重な本です。谷川さんの訳もさすがしっくりくるんですけど、これは訳にまるちゃんのような、皮肉ぽいニュアンスがあって面白いです」

    「贈る本って、こういういろいろね」と、三田さんは言います。「ここがいい。ここもいい、いろいろな魅力が重層的にあって、どれを引き出すかによって、またどう出会うかによって、受け入れ方が変わってくるものがいいですよね」

    贈るように本を作る人の思い

    「本を贈る」若松 英輔 / 島田 潤一郎 / 牟田 都子 / 矢萩 多聞 / 橋本 亮二 / 笠井 瑠美子 / 川人 寧幸 / 藤原 隆充 / 三田 修平 / 久禮 亮太 著

    なるほど。最後は、タイトルからして今日のテーマである。

    「本当ですね。でも、実はたまたまで。これは本というものがそもそも、誰かから誰かへの贈りものじゃないか、ということを出発点に、本が作られていく過程、さまざまなシーンを切り取って、それぞれがどういう思いで作っているのか、というのを綴った本です」

    著者からはじまって、編集、校正、装丁、営業、取次などときて、そこの「書店」のところで、三田さん自身が執筆にも携わっています。
    「地味なんです、地味な仕事なんだけど、それぞれの人がバトンを受け取って、次につなげるために、プライドをもって仕事をしている。人の営みのあたたかさがあるんです」

    それはなにも、本の業界の話だけではない。
    「裏方の人の話を聞ける機会って、そんなにない。でも背景を知ることで、裏方の人の矜持、気持ちが新たに見えてくる。すると、自分の仕事に対しての誇りみたいなものも湧き上がる。必ずしも本好きじゃなくても、楽しんでもらえるんじゃないかと思います」

    よく考えてみれば、この記事もまた、私たちからの贈りものかもしれません。
    「ここには出てはこないけれど、最後のバトンを受け取るのは読者です。読んでもらって完結なので」

    BOOK TRUCK 三田 修平さん

    BOOK TRUCK(facebook)

    TODAY'S SPECIAL Jiyugaokaでは、三田さんのセレクトする本が期間限定で並びます。

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