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  • 暮らしの文具市

    暮らしの中で仕事や勉強の道具としてだけではなく、それがあることで、日々の暮らしと寄り添い少しだけ毎日を豊かにしてくれる文具。日々をつづる・アイデアを書き留めるノートから、保存瓶や窓に直接書けたり布や水にも強い筆記用具。小さいけれど魅力あふれる文具の世界を広げてみませんか?

    2017/9/22(金) - 10/5(木)

    勉強や仕事の道具として、日々そばにある文具。仕事柄どうしても外せないペンがあったり、永く使い続けているノートがあったり。こだわりの文具は人それぞれ。新しい文具を買い足した日は不思議とやる気がでたり。文具は単に道具としてだけでなく、使う人の暮らしに寄り添い、少しだけ毎日を豊かにしてくれます。

    例えば、一日の終わりに日記を書くことや大切なことを書き留める時間はとてもパーソナルな行為。そんな時にはお気にりのペンやいつもよりも少し上質なノートを使うと、自然と1ページずつ無駄遣いせずに丁寧に書くようになる。そうすると不思議とゆったりとした気持ちになってただ書くことから、その時間がとても大切なものになっていきます。

    いろんな場所に書く。例えば水に強くにじみにくい鉛筆は、キッチン周りやガーデニングの作業の時に便利だったり。マーカーで保存ビンに直接中身を書いたり、窓ガラスにメッセージを書いたり、普段書かない場所に書いてみるのもたのしい。

    「考える」時、使う文具を決めていますか?考える作業をスムーズに進めるには「考える」ことに集中できること。すぐに書き留めたいアイデアを、手を止めることなくサラサラと書き進められると次の作業もはかどります。手にしてからすぐに書ける鉛筆や、ひっかかりもなく、なめらかな書き心地の良いメモ帳を用意しておくとアイデアもスラスラ出てきそうです。

    紙の薄さゆえの透け感、軽さ、柔らかさ。
    質感を楽しめるノート。

    薄い紙でできたノートやメモパッド。それがどういうものなのか、いまいちピンときませんでした。手にすると、イメージしていた「薄紙」とはちょっと違う。薄いのに、なんだか書きやすそう。薄いのに、意外と破れにくそう。でも、なぜわざわざ薄い紙でつくったんだろう。
    その背景が知りたくなり、手にした「PALEVEIL(ペールベール)」の製造販売を行う岩岡印刷工業株式会社さんを訪問しました。そこで薄紙に日々触れているスタッフの方、ともに商品開発やデザインを担当した、SAFARI inc.のアートディレクター 古川智基さんやデザイナーの村上 光さんにお話を伺いました。



    岩岡印刷工業株式会社さんは、薄紙に美しく印刷する高い技術を持った会社です。薄紙は、日常ではなかなか主役として表には出てきません。家のなかで何か薄紙に印刷されたものがあったかな、と考えていると「たとえば保険の説明書のような細かい文字で書かれたページ数が多いもの」「昔ながらの日めくりカレンダー」と教えてくださり、ようやくイメージがつきました。
    スタッフの方がおっしゃった”たいていはタンスの奥に大切にしまわれてしまう薄紙”という表現が、なんとも物悲しい。そんな薄紙に太陽を見せてあげたい。薄紙をもっと日常使いできるように、そして薄紙にメッセージを込めて魅力を発信していきたいという想いから、薄紙を使ったオリジナルの製品づくりがスタートしたそうです。

    薄紙と向き合うことで、あらためて気づかされた、薄紙の個性。
    薄い。透ける。軽い。柔らかい。

    この薄紙の特徴を最大限生かした製品に。そして、オンリーワンを目指す上で大事なポイントは、自分たちの強みです。薄紙に印刷・加工できるという技術はとても難しく、誇れる技術。ならばその技術を活用しよう、ということで製作する第一弾のアイテムはノートに(第二弾はメモパッド)。

    ノートの機能で置き去りにしてはいけないのは、書き心地です。なめらかな書き心地となるよう、製紙メーカーと共同で何度もサンプル作成を繰り返したそう。「オリジナルで開発した紙は、リピート買いしていただけるような、薄くて破れにくい、そして書きやすい質感を目指しました」

    手にするサンプルが次第に完成に近づいていく予感。ただ「これが答え、こうなれば完成」という明確なゴールはありません。半年以上感覚を共有していくなかで、最後のサンプルとなったものは開発に携わる皆さんがこれだ!と思えるものに。
    単に薄紙で何か製品をつくろう、というだけではだめで、そこに自分たちの培ってきたものをさらに追求していく。何を伝えたくてつくるのか。日常で、薄紙の魅力を伝えられる製品。そのための模索を経て、製品を発表した展示会では、手にした方からは「紙はもう開発し尽くしたと思っていました」という驚きに満ちた言葉をかけられたといいます。

    お話をうかがっていて、ことばの節々から「我が子への愛情」のような、とても大事に思う気持ちが伝わってきたのが印象的でした。そういう思いが詰まった製品が世に送り出され、わたしたちはものと新たな出会いが生まれています。

    皆さんはどんな使い方をしているのか、古川さんと村上さんがふだん使いしている薄紙のノートを見せていただきました。

    ノートを開くと、紙が薄いため前のページがうっすらと透けて見えます。ページとページに連続性が生まれて、思考がぶつ切りにならないというか、別のページに書いているけれど前のページからヒントをもらえるような感覚。アイデアを書き留めたり、雑多なメモ書きにもよさそう。
    そして、ページをめくるたび、薄いけれどコシのある紙がいい音をたてます。どこか懐かしいような、耳に心地いい音。繊細な手触りとともに、感触も楽しませてくれます。こういうプラスアルファのたのしみは、次も使いたいと思える要素になるなと感じました。

    紙の薄さゆえの透け感、軽さ、柔らかさ。ぜひその質感をお楽しみください。

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