TODAY'S SPECIAL

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  • ハーブの育て方を知ろう。日野春ハーブガーデンへ。

    ただいま、TODAY’S SPECIALの店内には、さまざまなハーブが並んでいます。そのハーブを生産する「日野春ハーブガーデン」を訪問してきました。

    日野春ハーブガーデンは、八ヶ岳の南麓標高650mの冷涼な地域にあります。年間を通じて、日照量の多い地域です。空気や水がおいしいこの地で自社生産しているハーブや宿根草は、約500種類。ここで生産に携わる下司高明さんに、ハーブのことを教えていただきました。

    「まずハーブというと、何か決まったグループがあるように思っている方も多いと思いますが、”ハーブ”というのは決まったグループではないんです。1・2年草や宿根草、樹木など、いろんなジャンルにまたがっていて、人間が生活するうえで必要に応じて栽培してきた有用植物が”ハーブ”と呼ばれます」

    ハーブという言葉は一般的に広く知られていますが、ハーブって何?というところまで、考えたことがありませんでした。なるほど。

    ビニールハウスに入ると、元・野良猫の”タンジー”がお出迎え。ビニールハウス内を、自由気ままに歩いていました。

    いくつかのビニールハウスを見学。ここでは、刷毛を使って、出荷用の苗をひとつひとつていねいに手入れしていました。

    ハーブには、世界中いろんな環境のなかで育った品種があります。ハーブに適する生育環境は、原産地によって異なります。たとえば、レモングラスやシナモンなどインド亜大陸で育ったハーブは、夏の暑さには強いですが冬の寒さには要注意。カモミールやレモンバーム、タイムなど地中海沿岸地方原産のハーブは乾燥気味の地域で育っているため、高温多湿の日本で育てるには注意が必要です。

    ハーブの原産地 一例

    〈ヨーロッパ〉 レモンバーム、オレガノ、タイム、カモミールなど
    〈中東〉 コリアンダー、クミンなど
    〈アフリカ〉 アロエ、ローゼル、ゼラニウムなど
    〈インド亜大陸〉 レモングラス、シナモン、コショウなど
    〈日本・中国近隣〉 ハッカ、シソ、ミツバなど
    〈オーストラリア〉 ティーツリー、アカシカ、ユーカリなど
    〈北米〉 ベルガモット、アニスヒソップなど
    〈中南米〉 ステビア、ミントマリーゴールド、レモンバームなど

    ハーブを長く楽しむための植え替え

    ハーブを長く楽しみ、そして多く収穫するためには、植え替えが大事です。お店では黒いビニールポットに入った状態で販売していますが、ちょうどよい大きさの植木鉢に植え替えてあげることで、すくすくと育ちます。

    植木鉢を選ぶ際のポイントは、大きさ。はやくハーブを大きくしたいからといって、いきなり大きな鉢に植えるのはよくありません。土のなかの水分量のバランスが悪くなってしまいます。「子どもに大きな服を着せているのと同じことだよ」という下司さんの言葉に、納得。

    TODAY’S SPECIALに並ぶ3号(直径9cm)の黒いビニールポットの苗には、5号か6号(直径15〜18cm)の鉢がちょうどいいです。

    植木鉢の上部までぴったり入れるのではなく、水やり時に土があふれないように「ウォータースペース」を空けましょう。植木鉢によっては、目安となるラインが入っているものも。土を入れ終えたら、最後に2、3回鉢全体を持ち上げてトントンと少し力を加え、土と根をなじませます。

    刈り込みと挿し木

    苗の下部にあまり栄養がいっていない場合、思い切って上部分を刈り込むという方法も教えていただきました。写真はラベンダーですが、休眠時期に、下にわずかに出た新しい芽を残して刈り込みます。そうすると、夏になるときれいな緑が伸びるそう。こんなに切って大丈夫…?と思いながら見ていましたが、こうすることでいま元気のない部分に栄養がいくようになるため、結果的にまた元気に育つそうです。

    切った枝は、捨てずに挿し木にして増やします。切り口が斜めになるようにカットして土に挿すと、1ヶ月くらいで根がでてくるそう。切り花のように、一度水につけて水上げしてから挿すと、よりよいそうです。

    こちらは、抱えないと持てないくらいの大きさだった、グロッソ・ラベンダー。昨年に刈り込み、気温の上昇とともに新しい芽が多く出てきて、再生してきていました。

    株分け

    鉢のなかできゅうくつそうになってきたら、株分けを。まず根をほぐして、真ん中から割って株を分けます。鉢のなかで絡み合ってしまった根は、伸ばしてあげるとよく水を吸うようになります。

    地植えで育てる場合、まずは半年くらいは鉢で育ててからのほうが、うまくいきやすいとのこと。場所を植えかえたい場合は、地植えしてから3年までに。年数が経つと太い根が育ち、これを傷つけないように植え替えることが難しくなってしまうそう。

    なお、レモングラスはひと夏を越すと、10倍くらいの大きさに成長するそうです。インドが原産で暑いと調子がいい品種のため、夏に株分けしたほうが成功の可能性が高まります。東京では、8月お盆あけくらいがベスト。

    最後に、あらためてハーブを長く育てるポイントを。

    ・花芽がでたらどんどん摘んでいくと、葉が育ち、多く収穫できます。

    ・風通しをよくすると、虫もつきにくくなります。室内で育てる場合、サーキュレーターを回すだけでも効果あり。ただし、ハーブに直接風を当てないように。

    ・ハーブにとっては、乾燥より加湿のほうが大きなダメージが。水やりはたっぷり1回やって、土に吸わせます。水をあげたときとあげていないときの、重さの違いを体感しておきましょう。表面は乾いていても、土には水分が残っているので、あげすぎないように。

    ・どのハーブがいいか迷ったら、まずはハーブティーを試してみては。気に入った香りの品種を育てると、はじめやすいです。



    自分で育てて収穫して、おいしくいただく。そんな時間を楽しみませんか。
    もし店頭でどのハーブや道具を選んだらいいか迷ったら、ぜひ店頭スタッフまでお声かけください。


    訪れた時期:2017年4月

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