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夏の麺 あの人のおいしい食べ方 -藤原奈緒さん

暑い季節に食べたい、そうめん。めんつゆでいただく定番の食べ方のほかに、ちょっとアレンジができたら、食欲が低下する夏もよりたのしく乗り切れそうです。この夏につくってみたいそうめんのレシピを求めて、東京の東小金井にある「あたらしい日常料理 ふじわら」へ。食事づくりのきもを大事にした日常料理を、食堂やオリジナルの調味料を通して伝える藤原奈緒さんにレシピを教えてもらいました。
藤原さんがレシピを考える際に大事にしていることをお聞きすると、
「素材や商品のいいところがでるようにして、食べ方が広がるといいなと思って考えています。そして、複雑にならないように。やらなくていいことはしないようにと考えたほうが、失敗は少ないですよね」と教えてくれました。できるだけシンプルに。

準備がたくさん必要だったり時間がかかるレシピだと、夏バテ気味のときは特につくる気持ちが落ちてしまいます。手軽にチャレンジできて、新鮮な味わいに。そうめんってこんな食べ方もあるんだ!と思える藤原さんのレシピを、3つご紹介します。

藤原さんのびん詰め

レシピのアクセントになっているのが、藤原さんが「家庭でおいしいものが簡単につくれるように」と考案した、4つのびん詰め調味料。どれもちょっと加えるだけで、いつもと違う深みのある味に。びん詰めは、TODAY’S SPECIAL Jiyugaoka、Kyoto、東小金井にある藤原さんの食堂などで購入可能です。7月30日(日)には、Jiyugaokaに藤原さんにお越しいただき、試食販売を行いますので、おたのしみに。

カレーのもと
高知産しょうがをたっぷり使った、カレーペースト。あっという間においしいカレーがつくれます。

おいしい唐辛子
料理の味を深め、よりおいしくする万能調味料。和洋中エスニック、何にでも合います。

パクチーレモンオイル
レモンの酸味がきいた、さわやかなオイル。パクチーが苦手な方にもおすすめ。

にんにくえび塩
素揚げした干しえび、にんにくにナッツを散らし、香菜の根っこで香りづけしたもの。何にでもかけたくなるおいしさ。

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あたらしい日常料理ふじわら おいしいびん詰めの販売
2017/7/30(日)11:00〜夕方頃まで *終了しました
開催:Jiyugaoka
マルシェの詳細はこちら >>
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夏野菜のカレーつけめん

〈材料〉 2人分
なす 1本
きゅうり 1/2本
トマト 1/2個
厚揚げ 1/2枚(50g)
水 400㏄
やまくにのパリパリいりこ(プレーン) 8~10本
ふじわらのカレーのもと(びん詰め) 大さじ1.5
しょうゆ 大さじ1/2
塩 適宜
そうめん 2束
おいしい唐辛子(びん詰め) お好みで

〈つくり方〉
①まずはカレーの汁づくり。なすは乱切り、きゅうりは輪切り、トマトは大きめの角切りに。厚揚げも食べやすい大きさにカットする。
②なすときゅうり、厚揚げを軽く炒めて、そこにいりこと水を加える。トマトも加え、沸騰してなすに火が通ったら「カレーのもと」を加え、しょうゆ、塩で味をととのえる。
③そうめんをゆでて、ざるにあげて氷水にとる。水気を切り皿に盛って、1の汁もよそい、あたたかい汁につけて食べる。厚揚げを豚肉にしてもおいしい。お好みで「おいしい唐辛子」を加えても。

「皆さんあまりやらないかもしれませんが、きゅうりは煮てもおいしいんです。夏野菜を食べたいけれど、あまり身体を冷やしたくないな、というときには煮るといいですよ」

厚揚げは火が通っていてしかもボリュームも出る、使いやすい素材です。厚揚げの代わりに豚肉にしても◎。
使用した「カレーのもと」は、しょうがで辛味を出しています。そのため、お子さんでも無理なく食べられるのでは。

今回使用したのは、長崎県島原の手延そうめん。コシが強いのが特徴です。そうめんは、ちょっと深めのフライパンでゆでると、早いし楽ちんです。

冷たいものばかり食べていると、身体が冷えて疲れやすくなってしまいます。こうした温かいものを、家に帰ってささっとつくれるといいですね。シンプルなそうめんがカレーとうまく絡み、ほっと落ち着くやさしい味に。残ったら、スープとしてもおいしくいただけます。

豆乳だれとキムチのそうめん

〈材料〉 2人分
・豆乳だれ
水 100㏄
豆乳 100㏄
やまくにのいりこだしつゆ 大さじ2

・トッピング(適宜)
キムチ
ゆで鶏
ゆでたゴーヤ、モロヘイヤやオクラ、おかひじきなど
きゅうりやミニトマトなど

そうめん 2束
酢(お好みで) 小さじ2
にんにくえび塩(びん詰め)
おいしい唐辛子(びん詰め)

〈つくり方〉
①豆乳だれの材料を合わせる。
②上にのせる具を切っておく。
③そうめんをゆでて、氷水にとる。水をよく切って、お皿に盛り、豆乳だれを注ぐ。上に具をのせ、「おいしい唐辛子」と「にんにくえび塩」をかけてどうぞ。

たれが薄くならないように、そうめんの水気をしっかり切ることがポイント。お酢をかけると、豆乳が少し固まり、とろっとして麺がほどよく絡みます。なお、そうめんは細くて汁とよく絡むので、飲み干せるくらいの塩分で充分、と教えてくれました。

そのままでももちろんおいしいのですが、途中で「おいしい唐辛子」や「にんにくえび塩」を加えるとまた違った味わいになり、ますます食欲がわいてきます。

ちなみに「おいしい唐辛子」は、市販のカップ春雨(麺)にかけてもおいしくなるのだそうです。

豚しゃぶとアボガドのパクチーレモンそうめん

〈材料〉 2人分
豚肉(しゃぶしゃぶ用) 10枚ほど
アボガド 1/2個
トマト 1/2個
お好みの野菜 適宜
パクチー 適宜
パクチーレモンオイル(びん詰め) 大さじ4程度
白だし 大さじ2+ 適宜

そうめん 2束
にんにくえび塩(びん詰め) お好みで


〈つくり方〉
①トマト、アボガド、野菜、パクチーをカットしておく。
②豚肉を85~90°Cくらいのお湯でゆでる。すぐ湯から上げると、柔らかい仕上がりに。そのまま白だしにつける。
③そうめんをゆでて、ざるにあげて氷水にとり、よく水を切って皿に盛る。上に1の野菜と2の豚肉を汁ごとのせて、パクチーをのせる。さらに上に「パクチーレモンオイル」をかけ、お好みで白だしを足しながら食べる。青海苔入りの七味をかけてもおいしい。

ポイントは、「パクチーレモンオイル」をたっぷりとかけること。「10分でできるので、何もしたくないときにいいですよ」と、藤原さん。「パクチーレモンオイル」は淡白なものにかけると相性がいいので、いろんな具で試してみてください。

トマトは具でもあり、ドレッシングにもなっています。混ぜながら食べているとしだいに味が変化して、食が進みます。藤原さんは「味のグラデーション」と表現していて、なるほどと思いました。

訪問した食堂内には、さまざまな作家さんのうつわがありました。
「うつわが好きで好きな作家さんもたくさんいます。使わないと良さがわからないので、ついつい買っちゃうんです」
箸置きもいろんな種類があり、料理にあわせて彩られます。
「難しくないシンプルな料理には、うつわがとても大事だと思うんです。きちんと整えると、食事の満足度が違いますよね」

「”いつもよりおいしくできたな”と、料理するたのしさを感じていただきたいです。レシピやびん詰め、料理教室や食堂を通して、そういう存在になれたら」
自分に無理のない範囲でつくることや食べることをたのしめると、食事の時間がいつもよりちょっと特別に。
3つのレシピは、お好みで応用してみても。ぜひ、自分ならではのそうめんレシピを見つけてくださいね。


藤原さんの夏バテ対策
ゴーヤを鬼おろしですりおろして塩漬けにしたものが、昔からの定番とのこと。藤原さんは札幌市出身で、上京して北海道では体感したことのない夏の暑さにまいっていたときに、ふと思いついたもの。ゴーヤを食べたら、身体がしゃっきりとするそう。ゴーヤの塩漬けとしらすを豆腐にかけてもおいしい。

あたらしい日常料理 ふじわら
http://nichijyoryori.com

訪れた時期:2017年7月