小豆島のニューホープ

「まめまめびーる」は、「おいしいビールを、おいしい場所で飲みたい」というシンプルで飾らない想いから、瀬戸内海を一望できる高台に、醸造所併設の店をはじめました。

ビールは、「ヤマロク醤油」のもろみを使った『くろまめまめ』や、香川県産の小麦を使用した『しろまめまめ』など、土着性の強い、ならではの味。

「TODAY IS THE DAY -COFFEE AND CHOCOLATE-」も、おなじように瀬戸内海を望む場所に店を構えますが、目の前が、もう砂浜です。その境界の“はっきりしなさ”が、過ごしかたを全方位に広げる贅沢。

もとは製麺所だった建物をリノベーションした「うすけはれ」は、衣類やアクセサリー、そして店主自ら手がける自然資源の利活用をテーマとしたブランドなど、モダンでありながら暮らしに親密なアイテムをセレクト。天井には製麺用に使われていたプロペラが何機も、神秘的に佇みます。

島を受け入れ、島に受け入れられる

いずれも、県外からやってきた若者たちが担う店です。ともすれば、固い結びつきが排他的に陥りがちな離島。それが、新しいひとやモノを自然と受け入れているように見えるのは、たぶん、若い担い手たちが、もとある文化や伝統にしかるべく敬意を払っているからでしょう。工夫して残したり、生かしたりすることで新しい価値をつくっているのです。