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もてなしは、クリスマスだからといって。

日常の延長に、もてなすことや集うことが、とても自然にある。「FLOWER griotte」の松本恭枝さんいわく、クリスマスだからと言って、それは変わることはありません。ただひとつ言えるのは、口笛をふくように、松本さん自身がそれをすこぶる楽しんでいるということ。

人が集い、大切な時間を過ごす機会の増える時期。そんな時には、こんなふうに。難しく考えず、華美でもなく、いつもの食卓や料理にちょっとした工夫で、場が特別になる。そんな発見につながること、たくさんお話いただきました。

好きなのは、気づけばある、くらいの感じ。

花の仕事をしているわりに、お花を目立たせるのはあまり好きではないんです。気づけばある、くらいの感じがいい。

花を入れる器にしても、花びんも使うけれど、キッチンにあるピッチャーなんかもけっこう活用します。そのほうが、とってつけたような感じにならず、しっくりくるんです。

料理が主役だから、テーブルは飾りすぎない。

友だちとうちで集まるときは、「クリスマスっぽい飾り、やってー」って言われるんですけど、メインでテーブルに花を飾ることはあまりないですね。実ものや枝ものなどで、料理と調和させるようにしています。あと、そのへんにある葉っぱを切ってさりげなく、とか。その分、料理の色あいは赤と緑とか、すごく考えます。

器は、どんどんシンプルになっている。

昔はね、イタリアものの器を揃えたり。あとプロヴァンスの柄ものも持ってました。失敗もたくさんしてますけど、自分の「好き」が確立していくと「素敵だけど飽きそうだな」と思うものは、あまり手を出さなくなっている。今はもう、買うのは白とか黒、グレーとか、どんどんシンプルになっている。土っぽいものも好きですけど、そこまで意識はしてないですね。存在感ありすぎても、主張しなくてもいいかなって。

器で100だと、置いておくだけでよくなってしまう。料理をのせることで100なり、120になるほうがいい。

重ねるだけで、質素が豪華になる。

重ねるの好きなんですよ、私の年代。何でも重ねたがる(笑)。でもそうすることで質素が豪華になる。あと、手の込んだものでなくても、高さのある器に入れると絵になりますよね。そういう意味ではこの口の広いワイングラスは便利で。季節のフルーツとリコッタチーズであえて、ハーブを添えただけのシンプルなサラダも、華やかになるんです。ほかに冷たいスープでもいいし、ババロア系でもいい。テーブルの上はべタッと平らになりがちなので。こうした高いものがあるとテーブルにメリハリが生まれて、楽しいですよね。

野菜がおいしすぎると、料理に手をかけなさすぎる。

若い頃から、料理本が好きで。よく参考にするのは、長尾智子さんや有元葉子さん。
どちらも、いい素材を使えば調理はシンプルでいい、という考え方で。確か当時読んだ本に「野菜がおいしすぎると、料理に手をかけなさすぎる。いい意味で手抜きができるんです」というようなことが書いてあって。本当にそうだなって。

基本的には、子どももいますし、体にいい食べ方をしたい。肉や魚だけでなく、野菜をたくさんとれるように。野菜って今はいろいろ出ていて、花と同じ感覚で、見ているだけでかわいいじゃないですか。同じ買うなら、見たことのない野菜を使ってみたい。

やっぱり季節のものどうしはおいしい。

そう、私、一時期ジャムを作るのにハマってたことがあって。素材は同じ季節どうしだったりと、同じ色を合わせたりすると、なんとなくまるくおさまる。サラダひとつ作るのもいっしょ。季節感とか、色合わせとか、花の感覚とも似ている部分が、ところどころであるかもしれない。

楽しむために、買う。

何をするのにして「めんどくさ!」と思うより「楽しい!」と思ったほうがいい。そんな、気分を上げるためのスイッチは私の場合、自分の好きな道具で料理をすること。「よし、がんばるぞ!」ってなるんです。はい、たくさんありますよね。ここまでなくてもできるんですけど、お鍋とかはいいなぁと思うと、つい欲しくなるんです。やっぱりものが好きだから。働いてるし、いいかなって。

FLOWER griotte 松本 恭枝さん

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TODAY'S SPECIAL Kyotoでは、松本さんを講師にお迎えして、毎月季節の草花をつかったワークショップを開催しています。

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Kyoto
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