ふゆごもり

一年でもっとも寒さがきびしい大寒のころは、居心地のいい部屋で、のんびり過ごしませんか。たとえば糸を織ったり、編んだり、刺してみたり。あたたかい飲み物をそばにおいて手を動かしているとせわしない日常が遠のき、心が鎮まってきます。今年は気軽にはじめられる「ノッティング」を紹介します。

ワークショップと雑貨のお店「ＷＯＯＬＹ」の井上直美さんに、TODAY’S SPECIAL でも販売する「Knotting Kit」を使って壁飾りのつくり方を教えていただきました。

ノッティングとは、結ぶという意の英語「knot（ノット）」が名前の由来。織り方自体はペルシャ絨毯と同じ手法で、タテに木綿糸を張り、木綿やウールの糸束を結びつけていきます。今回は初心者でもつくりやすいサイズの壁飾りに挑戦。短くカットした毛糸を図案をみながらタテ糸に結んでいきます。

結び終わったら、タコ糸を針でタテ糸をすくいながら通していき、通した糸をフォークを使って上から下に押し込んでいきます。ポイントはタコ糸を強く引っ張りすぎないこと。両サイドのタテ糸が引っ張られて仕上がりの幅が狭くなってしまうので要注意。次は台紙を当てながら毛糸の長さを切りそろえていきます。

図案の色通りに同じ工程を繰り返していきます。裏返すと図案と同じ目になっているのがわかり、ふさふさとした面が見えてくれば俄然やる気もアップ。ここからは黙々と結んでいくだけ。スタートは短い毛糸を結びつけるのに手先が慣れるまで時間がかかりましたが、後半は作業スピードも速くなってきました。

同じ工程を繰り返しながら毛糸を結び付けていきます。手仕事初心者のメンバーがはじめてつくってみて、予定よりも時間はかかりましたが、それでも集中しているせいか時間が経つのはあっという間。ゴールに向かって集中してやるほど頭の中から余計なことが吹き飛んで心が整い、運動をした後のように気分は爽快に。

いよいよ最後の工程。全ての糸を結び終えたら長さを切りそろえ、最後は色の境目を丁寧に割りひらいて整えれば完成です！一気に時間をとって完成させるもよし、少しずつ日にちをかけて完成させるもよし。自分のペースを見つけながら、あたたかい部屋の中で「ふゆごもり」を楽しんでみませんか。

TODAY’S SPECIAL では、木枠と毛糸、つくり方のレシピをセットにした「Knotting Kit」を販売いたします。井上さんを講師にお迎えしてワークショップも開催しますので「一度教わりたい！」という方はぜひご参加ください。

その他、パンチニードルをはじめられるキットや毛糸や手芸用品なども並びます。

WOOLY / 井上直美さん

紡ぎ車、織り機の輸入販売店スタッフを経て、ワークショップと雑貨の店「WOOLY」をOPEN。
手紡ぎ・手織り・パンチニードルなど、様々な手芸の作品作りやワークショップを開催。
初心者でも「できた！」を感じられる内容のワークショップを提案している。

WOOLY / 井上直美さん