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こまめ食堂
場所のおかげ

小豆島の山間部、どこまでも続きそうな千枚田のなかに佇む「こまめ食堂」。「しかたなく、嫌々はじめたんです……」と、思いもよらない本音をポツリ漏らしたのは、オーナーの立花律子さん。まさか、と信じ難いのは、そんな経緯ではじめた食堂の料理が、仰天するほどおいしいからなのです。

いただいたのは、『そうめんセット』。一目瞭然でからだにやさしく、瑞々しく輝いています。キリリと冷たいそうめんの、そののど越し。かき揚げは、ズッキーニや玉ねぎなど、とりどりの新鮮野菜が使われていてジューシー。極め付きは、心もち不格好で愛らしい『棚田のおにぎり』。次の瞬間にはほどけてしまいそうな絶妙な塩梅でにぎられています。

土地の恵み

「旬の野菜だから。私の腕ではありません」。おいしさの秘訣について聞くと、控えめに、きっぱりと語る立花さん。「小豆島の近海で獲れた魚。自家製の野菜や、近所のおじちゃんがお裾分けしてくれた野菜。お米がおいしく育つのは、湯船の水(『銘水百選』にも選ばれた)と、山から吹き降ろしてくる冷たい風のはたらき。そうして育ったお米を、その水で洗って、炊いている。ぜんぶが場所の“おかげ”なんです」。

こまめ食堂

 

夏の麺
つくって、食べて、旅をする