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あごんちょび
島でしかつくれないもの

なんとも心を掴まれるネーミング。アンチョビは知っているけど「あごんちょび?」。そう「あごんちょび」は五島の特産でもある “あご(飛魚)” の塩漬け。

食べてみれば、しっかり弾力のある “あご(飛魚)” とまろやかな塩気に「おいしい!」の一言。その土地のものを食べることは、文化を知ることでもある。そして知らないことを知るのはたのしいのだ。興味が湧いて作り手の「虎屋」さんを訪ねることにした。

迎えてくれたのは「虎屋」の南さんご夫婦、慎太郎さんとこころさん。五島近海の海水からつくる「海塩」を事業の柱に、自家製の “かどのない まあるい塩” をつかい「あごんちょび」や「五島うどん」をつくっている。

島のものでつくる

「五島灘でとれるあご(飛魚)・自家製の海塩・椿油。土地のものを組みあわせれば、絶対おいしいものができるはず!って、つくってみたらすごくおいしかった。2回目は、ぜんぜん上手くいかなくて…。最初の味にたどり着くまでに2年かかった」と慎太郎さん。

「あごんちょび」のおいしさには最高の塩と徹底した温度管理、熟成させる時間が必要で、ちょっとでも温度と塩が違えばおいしくならない。すべて手作業で、あご(飛魚)を3枚におろし、皮を剥ぎ、熟成させる間には、3日に一度は混ぜて空気に触れさせる。瓶詰めも箸で一枚一枚丁寧に並べ、完成までにはめちゃくちゃ手間がかかる。

味だけでなく、パッケージやネーミング、販売方法にもこだわりが見える。「つくる量はこれだけ」と決めているそう。たくさんつくれないけど「そのおいしさや価値をわかってくれる人や場所に。きちんと届けたい」。

一方で「五島うどん」や「海塩」など、たくさんつくれるものは、幅広く提供できるようにしている。どちらも「五島の味を知ってもらうため。島で育った自分たちが、島でしかつくれないものを、丁寧に届けたいから」とはなしてくれた。

暮らしがみえる、島の営み

島を巡りたくさんの作り手さんに出会えた。日本はそもそも島なのだけど、さらにギュっと凝縮されたちいさな島には、あたりまえの営みがある。土地のものを大事に、そのおいしさを届けるため、余計なことはせず、できるだけそのままで。そして文化を絶やさないよう、日々挑戦し丁寧に伝え続けている。

島では「暮らし」がみえる。それも島を巡る魅力のひとつかもしれない。

虎屋

  • 長崎県南松浦郡新上五島町似首309
  • Webサイト

“うまい うどん”と五島の島々を巡る旅

8月2日(金)~8月22日(木)
Jiyugaoka/Shibuya/Shinjuku/ONLINE STORE

8月3日(土)~8月23日(金)
Hibiya/Kyoto/Kobe

  • *会期最終日は17時までの開催となります。

夏の麺
つくって、食べて、旅をする

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