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OJIKAPPAN
小値賀と活版を次の世代へ

小値賀島の活版印刷所「OJIKAPPAN」の横山桃子さん。桃子さんが手がける一筆箋やポストカード、商品のラベル、それらにはなんとも言えない魅力がある。そのわけを知りたくて印刷所を訪ねた。

「世界の三大発明は?」

壁一面に並ぶ活字の数々に圧倒されていたとき「世界の三大発明は?」と、活版印刷の機械を動かしながら問題を出してきたのは、桃子さんのお父さん。「羅針盤・火薬・活版印刷だ。学校で習っただろ」。

活字のおかげ

活版印刷が実用的になるまで、あらゆる知識はうまれては消えていた。金属活字ができたことで、直接対面しない人へも知識を伝えることができるようになり、さまざまな知識は時代を超えて蓄積され広まっていき、技術は発展していった。金属活字の発明で聖書が世界中の人の手に届くようになり宗教改革にも繋がり、そして新聞が大量に刷れるようになって、いちはやく重要な情報が届くようになったのも金属活字のおかげだった。

金属活字は人類の発展に欠かせない発明だ。そんな大切な歴史も “文字は自分で打ち、誰でも世界中へ発信できるようになった” 今の生活からはすっかり遠い存在になっていた。

ニ代目(桃子さんのお爺さん)の「活版印刷は文化事業だ」という強い想いを、三代目である桃子さんのお父さんが引き継ぎ、お父さんが営む島唯一の印刷所「晋弘舎」では、商店の封筒や乗船券など、島の日常に必要なものを今でも活版で印刷している。

小値賀と活版が好きだから

世の中が便利になった今だからこそ「いずれなくなるかもしれない大好きな活版印刷と小値賀島を次の世代へ繋いでいくため」と、桃子さんは「OJIKAPPAN」を立ち上げ、デザインから印刷までを一人で手がけている。 島の特産品である「HAO!ピーナッツペースト」のラベルは、デザインを北海道の「drop around」、活版印刷を桃子さんが担当している。

はじめてピーナッツペーストの瓶を手にとったときの「なんかいいな~」という率直な感覚は、手間をかけて丁寧に印刷されたつくり手の想いと、活版の歴史が宿ったラベルが放つなんとも言えない表情に惹かれるからだった。

小値賀島と活版印刷の文化を大切につないでいる桃子さんやお父さんの想いに触れ、職人さんたちの仕事を素直に応援したくなった。

OJIKAPPAN

  • 長崎県北松浦郡小値賀町笛吹郷1738
  • Webサイト

“うまい うどん”と五島の島々を巡る旅

8月2日(金)~8月22日(木)
Jiyugaoka/Shibuya/Shinjuku/ONLINE STORE

8月3日(土)~8月23日(金)
Hibiya/Kyoto/Kobe

  • *会期最終日は17時までの開催となります。

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