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海の恵み
五島ノ魚醤

魚醤と聞いて最初に思い浮かべたのは「クセが強そうだな~」のイメージ。独特の魚臭さやクセがあるのだろうと、覚悟しながら小さなスプーンでひとくち食べてみた。予想に反して「五島ノ魚醤」は、澄んでいて臭みがまったくない。まろやかで深みのある優しい味がする。

魚醤のイメージがひっくり返った。興味がわいてもちろん会いに行った。

海沿いにある白い建物。もともと海水浴場の “海の家” だったところをほぼ手作りで改装して、そこでひとり吉岡さんは「魚醤」をつくっている。

まろやかでいい香り

建物に入って驚いたのは、まったく生臭さがないこと。「魚を扱うのだから…」と、こちらもある程度覚悟して行ったけど全く臭くない。むしろ味噌蔵のような、まろやかでいい香りがする。きっとそれがあの澄んだ味わいにも繋がっているのだろう。

そのわけを聞くと「うちの魚醤は、麹をつかって発酵させているから醤油にちかい」と。魚醤といってもさまざまで、ナンプラーのように青魚と塩だけで発酵させるものとは違い、吉岡さんの「魚醤」は、麹をいれることで発酵期間も短くすみ、そのぶん臭みも出にくい。醤油のような香りや風味が料理に使いやすいのはもちろん、魚の旨味があわさってなんとも言えない深みのある味わいになっている。

まずはお湯割りで

とはいえ、ふだん食べ慣れていない調味料なので、おすすめの食べ方を聞いてみた。「たまごかけご飯やだし巻き卵、チーズをカリカリに焼いてつけて食べるのもおいしい。魚醤をお湯で割るだけでスープのようにしても」と聞いて “お湯割り” をさっそく試してみた。これがすごくおいしい!お湯を注いだだけで、魚の旨味がたっぷりのスープに。ワカメなどをいれるとそれだけでりっぱな一品になる。ぜひ試してみてほしい。

海と生きる

そして、五島で 魚醤づくり をはじめたきっかけについても話してくれた「海が好きで、海と共に暮らしたい。ここにずっといたいなって。そう思うと島で仕事をつくらないと。島ではたくさん魚がとれるけど、生鮮なので外には行けない。それに市場に出回らない魚や捨てられている魚もある。それらを一気に解決して、自分も生きながら自分にできること。それが魚醤だった」。

海と共生する。その想いが詰まった吉岡さんの魚醤は、万能調味料として島民に愛されている。

factory333

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吉岡さんの海士としての活動を、ご自身で記事にされています。

“うまい うどん”と五島の島々を巡る旅

8月2日(金)~8月22日(木)
Jiyugaoka/Shibuya/Shinjuku/ONLINE STORE

8月3日(土)~8月23日(金)
Hibiya/Kyoto/Kobe

  • *会期最終日は17時までの開催となります。

夏の麺
つくって、食べて、旅をする

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